行政経営5つのポイント

徹底した情報公開と住民参加、政策過程の見える化

 町を知らずして郷土愛は育めません。町の貯金はどのぐらいあるのか?借金は?どの政策がどこで、誰によって、どのように決められているのか?必要とする情報の公開を徹底させることで、町民の参加意識を醸成し、政策形成過程の説明責任へと繋げます。重要な案件については、町長や担当者が場所・時間を問わず直接説明する場「まちづくりトーク」も設けます。

熟議・熟慮・断行

 議論なしの計画決定や施策展開はありえません。役職にとらわれない本音のやりとりや少数意見にも配慮することで、それぞれの施策に関わる職員、企業や団体等の関係者すべてが当事者意識を持ち、より良い方向性を見出すことが可能となるはずです。スピード感を重視しますが、丁寧に時間をかけて取組むべき課題については、熟慮に熟慮を重ねて実行に移します。鳥の目、虫の目、魚の目のように、様々な視座から分析し、皆さんの意見を集約・調整すると共に、明確な責任体系のもとでの、「決定から実行」へというプロセスを構築します。

財政基盤の強化

 大洗町の財政は決して潤沢ではありません。ふるさと納税制度の活用や原子力施設とのさらなる共生等々、あらゆる可能性へ積極的にチャレンジし、平時はもとより災害時にも機能する財源の確保に努めます。

持続可能性の確保

 大洗町は面積や人口規模をみても事業展開がしやすい最適なサイズです。地域特性を最大限活かした戦略的な取組みにより、次世代に胸を張って引き継げるまちづくりを推進します。自立した行政運営を進めるとともに、政策分野によっては、首都圏や県における大洗町の位置づけを明確化し、広域連携による相乗効果を企図します。

協働のまちづくりの推進

 民間化(株式会社大洗町)や企業的手法の導入、行財政改革等についても取り組みを強化しますが、人の痛みや思いに寄り添い、多様性を尊重しながら慎重に進めます。自らの選挙ための政治、今風の発信やスタンドプレー的な手法を慎み、ワンチーム大洗を起動させます。いつの時代も主役は一人ひとりの町民の皆さんです。

「こころ」「ゆめ」「あい」「きずな」
5つのチャレンジ

① 人を守り育てるまち 

 人材育成は喫緊の課題です。誰もが成長できる環境を整え人材の宝庫・大洗をめざします。小中学校における英語教育・IT教育をより充実させ、コミュニケーション能力の高い子供たちを育成します。まちづくりを担う町職員の意識改革とやる気を喚起し、住民に奉仕する喜びを共有することでプロフェッショナル職員を育て、官民一体となった政策遂行実戦部隊の機能を再構築します。大学や研究機関等との連携により、あらゆる世代が学びを通じて輝くことができる生涯学習について全力でサポートします。

 高齢者に生きがい!
 現役世代にやりがい!!
 子供たちに夢を!!!

② 起業のしやすいまち 

 大洗町は県都や都心からのアクセスも良く、自然環境にあふれ、訪れてよし、働いてなおよし、住んでさらによしの好立地といえます。ソフト、ハード両面から起業環境の充実・促進によってまち全体の活性化を図り、空き店舗の解消や定住促進につなげます。また、ITを最大限活用した先進的なまちにします。

③ 本格的で新しい観光のまち 

 大洗町は古より茨城を代表する観光地であり、時代に即した新しい魅力を常に発信してきました。しかし、海水浴離れや観光のあり方、観光客のニーズは日々変化しており、つねに進化することが求められています。訪れるたびごとに幸せを感じ、感動を覚えるハイグレードで、満足度の高い「観光立町」を、これまでにない斬新な発想でめざします。道の駅の設置やサンビーチ周辺の再整備、イベントやおもてなしのあり方の改善、さらには観光客増に対応するためのインフラ整備(海門橋の架替えや新しい橋、涸沼橋の4車線化)の早期実現をめざした検討を進めます。

④ 安心安全な希望にあふれ光輝くまち 

 安心と安全は別物です。日常からの行政への信頼があってはじめて安心感が芽生え、災害時には安全が担保されます。万全の災害対策、防犯体制と消防や救急の再整備、福祉や医療体制の満足を図り、子供から高齢者まで、日々不安のない生活、将来に安心と希望のもてるまちをめざします。

⑤ 儲かる地場産業推進のまち 

 机上だけでは地場産業の振興は図れません。現地現場主義の徹底、共に額に汗することで課題の本質が見えてきます。漁業、水産加工業、農業、観光業、商工業等の皆さんと担当課が真摯に向き合い、スピーディーな情報提供や互いの研鑽によって、産業界から信頼される「役」に立つ「場」所=「役場」に変貌させます。異業種間の交流促進も図り、様々な体験や気づきの場を提供します。町長が「大洗ブランド」のセールスの先頭に立つことで、地場産業の活性化につなげます。

これら施策の展開は、国や県との強固な連携によってはじめて実現できます。コツコツと小さいことの積み重ねがまち全体をグレードアップさせ、大洗の再起動が可能となり、結果として人口増や元気なまちへと変貌できるのです。
高邁な理想と揺るぎない信念を持って、一つひとつ明確な目標を掲げ、慎重かつ丁寧な計画策定のもと、皆様と共にスピーディーな実行実現を求めつづけます。

PAGE TOP